なぜアプリ開発にスピードと開発力が必要か?

私は大学卒業後からSIerでシステム設計・プログラミング・テスト・運用保守を行っており、
転職後は製造業の社内SEとして、システム化構想~要件定義・設計・プログラミング・テスト~運用保守を行っています。

この仕事に携わって10年が経過しようとしていますが、アプリケーション開発には
スピードと開発力が必要だと実感しています。

スピードが遅いと先を越される

システムを設計するにも開発するにも、スピードが遅いと先を越されます。

SIerで働いていたときは、お客様からRFIをいただき回答しますが、自社だけでなく競合他社が
いることは当たり前です。そのため、のんびり対応していたら競合他社に受注されてしまい
仕事が取れないという危機感がありました。

前提となる業務内容からシステム要件定義に落とし込むまでのスピードを早くできれば、品質向上に割ける時間を多く確保することができます。こうして出来上がった成果物でお客様とやりとりをしていました。そのため、設計でも要件定義でも、早くやることで競合他社に先を越されずに受注に繋げられます。

これはSIerでの仕事だけでなく、個人開発にも言えることです。個人で開発していても、のんびりやらずに1ヵ月なら1ヵ月と期間を決めて取り組むことで、確実に成果を上げることができます。仕事と個人開発の違いの1つに、モチベーションが持続しにくいという点が挙げられます。会社なら上司やお客様がいらっしゃるので、使命感が生まれてモチベーションを維持できますが、個人開発ではなかなかモチベーションを維持しにくいです。

そのため、期間を決めてスピード感を持ってやり遂げれば、モチベーションも維持しやすいと思います。

早くリリースするれば、それだけPDCAを早く回せる

アプリケーションを早くリリースできれば、それだけ早くユーザーに使ってもらえてフィードバックを得ることができます。フィードバックはアプリ開発にとって重要な情報です。ユーザーがどんなことに困っているのか、自分が開発したアプリに改善の余地はないか?このような改善事項をアプリに取り込むことができれば、シェアを拡大することができます。

リリースが早いと、早くPDCAを回せますので、よりよいアプリにバージョンアップできます。このことから、ある程度機能を構築できたらリリースタイミングを検討するべきです。自分の中だけで考えていても、いい案は浮かびません。いろんな人にたくさん使ってもらい、早くフィードバックを得て、それを実現する、このサイクルを早く何度も回すことでいいアプリケーションが生まれると考えています。

スピードが遅いと、やるやる詐欺だと思われる

アプリの機能を考えたりデザインを考えていたり、コーディングの前にはやることがたくさんあります。進捗は上がっていると思いますが、ユーザーにとってはそれが目に見えないと「本当にやってるの?」と懐疑的に思われてしまいます。

会社ではスケジュールを作って進捗状況を説明したり、設計ドキュメントを見せる場がありますので、あまりこのような事態にはなりにくいです。しかし、一般ユーザー向けにアプリを開発している場合は、このような説明がありませんので、「なんだよ。口先だけ?」と思われる可能性もあります。

このようなイメージをもたれないためにも、スピードは必要です。いつまでに、何をやるか。これを明確にして確実に達成することが開発者の条件だと私は思います。

設計はできても、実現できなければ意味が無い

実際に以下のようなことがありました。

  • CMSを導入したい
  • MS SharePoint のライセンスがあるから、これを活用したい
  • ただし、環境構築に 100万円 かかるから決裁が下りない。
  • 安くやってくれるベンダーさん、いないかな?

CMSを導入するには、各利用者から必要機能をヒアリングしてそれにマッチしているかどうか検討することが必要です。上記の例ではそこまではやっていたそうですが、環境構築できず棚上げになっていました。

SharePoint の環境構築ができないなら、簡単に構築できるWordPressでいいんじゃない?と思い、提案をしています。

ユーザーにとっては高機能で高価なシステムは必要なく、安価ですぐに使えて、必要な機能だけが搭載されたシステムです。これを実現できなければ意味がありません。むしろ設計・検討に費やした時間が無駄です。

アプリ開発も一緒です。素晴らしいアイデアが浮かんで、ヒアリングして、これは使ってもらえそうだと思っても、実際にアプリが無いと意味がありません。

システム構築の一連の作業の中で、環境構築やコーディングが出来る人が一番偉いと私は考えています。その人たちがいないと、餅の絵を書く人ばかりで、誰も餅を食べられないからです。

短期間で必要十分はお餅を提供できる人になりましょう。

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