Blazor wasm は、C#のウェブアプリ構築フレームワークです。
razorページで画面を構築していきますが、ページ内にJavaScriptを直接記述できないなど、制約がいくつかあります。
この記事では、Blazor WasmウェブアプリにGoogleアドセンス広告を掲載できるか、検証した結果を説明します。
1. 結果:掲載できる
実際にGoogleアドセンスを掲載したBlazor Wasmウェブアプリは以下になります。
※広告箇所を黒塗りしています。
このウェブアプリは、色々なフォントで表示される「2」が、どのフォントなのか当てるクイズアプリです。
Blazor wasm を使用して開発しています。
この画像のようにアンカー広告が表示できることを確認しました。
※広告箇所を黒塗りしています。
2. モバイルだけでなく、PCでも表示できる
PCから広告を表示させてみた結果が以下になります。
※広告箇所を黒塗りしています。
アンカー広告は、表示サイズによって、モバイルだけでなくPCでも表示が可能です。
3. 「広告掲載の自動化」で表示できる
どのように設定したかというと、Googleアドセンス画面の「広告掲載の自動化」から掲載を行いました。
一部、JavaScriptをページ内に設置する必要がありますが、これは、razorページではなく、wwwrootのindex.htmlに記載しています。
こうすることで、Blazor wasm ウェブアプリ内の全ページに広告を掲載することが可能です。
4. 注意事項①:ページ内広告が表示されると、画面構成が崩れる可能性がある
「広告掲載の自動化」設定では、ページ内広告の表示/非表示を選択できます。
Blazor wasmウェブアプリでも、ページ内広告を表示できることを確認しましたが、文字や画像の上に広告が配置されてしまいました。
よって、「ページ内広告」はおすすめできません。
5. 注意事項②:全画面広告が表示されると、画面遷移に失敗する可能性がある
「広告掲載の自動化」設定では、全画面広告の表示/非表示も選択できます。
検証したウェブアプリでは、AWS Cloudfrontで公開していますが、全画面広告の右上の「×」で広告を閉じると、画面遷移に失敗し、「Access Denied」となりました。
これは、Blazor wasm側の問題ではなく、AWS側の可能性もあります。もう少し詳しく検証する必要がありますが、全画面広告を掲載する際には注意が必要です。
6. 最後に
エンジニアにとって、収入源の確保は重要な項目の1つです。生活費の足しになるだけでなく、モチベーションにも繋がります。
広告を掲載する場合は、十分に検証した上でリリースしましょう。
Blazor のおすすめ本
私もBlazorを用いていくつかウェブアプリを開発しました。フレームワークがとても分かりやすく、簡単にSPAを作れることが楽しいと感じています。
Blazor wasm であればAWS S3のようなウェブホスティングサービスでアプリを公開することもできますし、Blazor Serverアプリであれば簡単に2要素認証を構築できます。
Blazor は現在も開発が進められているフレームワークですので本の情報は少しずつ古くなってしまいますが、全体的・体系的に学ぶには、本はとても有力なツールです。
電子書籍になっていますので、まずは試し読みから始めてはいかがでしょうか。
章 | 内容 |
---|---|
第1章 | Blazorの仕組み |
第2章 | 開発環境 |
第3章 | 最初のBlazorアプリ |
第4章 | コンポーネント |
第5章 | データバインディング |
第6章 | イベント処理 |
第7章 | Razor記法 |
第8章 | フォームと検証 |
第9章 | データベースアクセス |
第10章 | Web APIの活用 |
第11章 | SVGの活用 |
第12章 | JavaScriptとの連携 |
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