会社員として働いていると、様々な問題を相談されたり、気付いたりします。
私は社内SEとして働いていますが、「開発効率を上げられないか」「業務担当者でもシステムを作れないか」「ナレッジ管理をしたい」など、です。
これらの問題は非常に曖昧でざっくりしており、何から考えたらいいか分からないことも多くあります。
この記事では、非常に曖昧な問題点を具体化して解決策を検討する方法を紹介します。
この記事のまとめ
- 問題解決のゴールを明確にする
- WHAT, WHO, HOW を明確にする
問題解決のゴールを明確にする
まずは、どこまで達成すればいいのか、目標(ゴール)を明確にしましょう。
「開発効率を上げられないか」であれば、**「1人月で開発可能なステップ数」**などです。具体的に数字で表しましょう。
数字で表すことで、目標に対してどれだけ達成しているのか、「達成率」も数字で表せます。経営陣への説明に効果を発揮します。
WHATを明確にする。
まずは問題点を具体化しないと、どのように解決していけばいいか、道筋が立てられません。
具体化するには、カテゴリ分けして考えてみるという方法があります。
「開発効率を上げる」ということを考えると、
- **個別システム(ERPやEDIなど)の開発効率
- 内製・外注などの開発担当の効率
- プログラム言語やフレームワークの開発効率
などです。
**「開発効率を上げる」だけでは、「何の」**開発効率を上げるのか、曖昧です。まずはそこを具体化してみます。
「業務担当者でもシステムを作れないか」という問題に対して検討していくのであれば、**「何の」**システムを業務担当者が作るのか、を明確にしなければいけません。
「ナレッジ管理をしたい」のであれば、**「何の」**ナレッジを管理したいのか、検討しましょう。
WHOを明確にする。部門や担当者などに特化した解決方法を考えてみる
同じ問題を共有しているすべての人に対して、改善させてあげられたら、それは素晴らしいことです。しかし、それは中々難しい。
そのため、問題を解決させてあげる対象者や対象部門を明確にする必要があります。
「業務担当者でもシステムを作れないか」という問題であれば、**「システムを作る人は誰か」**を明確にする必要があります。
- 簡単なプログラム言語の使用経験がある人
- 開発ツールの使用方法を知っている人
- ロジックの組立方も分からない、完全な非エンジニア
などです。
「開発ツールの使用方法をしっている人」または「使用方法を学んでもらう人」は、そのツールに特化した解決方法を実行できます。
一方で、「ロジックの組立方も分からない、完全な非エンジニア」であれば、勉強してもらうことからスタートしないといけません。
誰に対して解決方法を提供するのか、これを明確にしないと、アプローチの仕方が全く変わってきます。
HOWを明確にする。何があれば解決するのか、本質を見極める
ここまでくれば、「何を使って、どのように」解決するのかが検討可能になると思います。
具体的な解決方法の施策の検討です。
「業務担当者でもシステムを作れないか」という問題であれば、「UiPathの使い方を知っている人が、UiPathを使ってシステムを作る」などです。
HOWを明確にするということは、解決可能な範囲を明確にするということです。
その解決可能な範囲が、問題提起者にとって満足するかどうかをよく考えておく必要があります。
例えば、「UiPathを使って解決する」ということは、UiPathを使って開発可能なシステムしか解決できません。具体的にいうと、EXCELやOutlookなどを使用したシステム開発はできますが、多人数から情報を求めて集計するなど、サーバー型のシステムは作れません。
このHOWが決まれば、作業アイテムが明確になりますので、見積書を入手してプロジェクト企画書が作成できるようになります。
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