S3バケットをLinuxにマウントできる公式ツールからAWSからリリースされました。
その名も「mountpoint-s3」というツールです。オープンソースでgithubに公開されています。ライセンスはApache License 2.0 となっています。
https://github.com/awslabs/mountpoint-s3
この記事ではインストール方法と実際に使ってみた感想を紹介します。
この記事で使用するLinux
この記事ではUbuntu Linux 22.4 で検証した結果になります。RedHat系Linuxではダウンロードするパッケージが異なりますのでご注意ください。
mount-s3 パッケージをインストールする
まずはツールをダウンロードしましょう。wgetコマンドでサクッと落としてきます。
wget https://s3.amazonaws.com/mountpoint-s3-release/latest/x86_64/mount-s3.deb
続いてapt-getコマンドでインストールしましょう。
sudo apt-get install -y ./mount-s3.deb
ちなみにrpmパッケージが欲しいという方は以下になります。
wget https://s3.amazonaws.com/mountpoint-s3-release/latest/x86_64/mount-s3.rpm
sudo yum install -y ./mount-s3.rpm
認証情報を設定する
S3バケットに接続するための認証情報を設定しましょう。awscliコマンドのaws configure
で認証情報を登録します。
aws configure
を実行して、Access Key ID や Secret Access Key を順番に入力していきます。
$ aws configure
AWS Access Key ID [None]: accesskey
AWS Secret Access Key [None]: secretkey
Default region name [None]: us-west-2
Default output format [None]:
以下のようにconfig
とcredentials
が設定されればOKです。
マウント先ディレクトリを作成する
マウント先のディレクトリを作成しましょう。特別な設定は不要でディレクトリを作成するだけです。
$ mkdir s3storage
マウントしてみる
それでは、実際にマウントしてみましょう。マウントはmount-s3
コマンドを使用します。
mount-s3
コマンドは以下の通りバケット名とマウントポイントを引数にとります。
$ mount-s3 バケット名 マウントポイント
devstorage.usefuledge.local
というS3バケットをs3storage
というディレクトリにマウントするには、以下のコマンドになります。
$ mount-s3 devstorage.usefuledge.local s3storage
以下のように「bucket aaa is mounted at bbb」のようなメッセージが表示されれば成功です。
いろいろやってみる
無事マウントできましたので、いろいろやってみましょう。
まずディレクトリ作成ですが、これは成功しました。
次にdotnetが使いたかったのでdotnet new console
を実行してみましたが、これは失敗しました。Access to path is denied
と表示されたのでアクセス権の問題なのかもしれませんが原因は不明です。今後、原因調査をしてみます。
- ディレクトリ作成→成功
- dotnet new console →失敗
コメント