UiPath Community エディションのインストールと簡単なロボットの作成

UiPath をご存じでしょうか?UiPathはRPA製品の1つで、PC操作を自動化するロボットを作成できるツールです。

ExcelやWordなどのOffice製品だけでなく、ウェブスクレイピングを使用してデータを加工したり、いろいろなことができます。

この記事では、UiPath Community エディションのインストール方法と、簡単なロボットの作成をしてみたいと思います。

0 はじめに:UiPath Community エディションとは

UiPath Community エディションとは、個人事業者や小規模事業者およびその他事業者向けに提供されている製品です。執筆時点(2020年5月5日)時点でずっと無料で使用できます。

UiPath

1 Community cloud に登録する

以下のURLをクリックして、Community Cloud に登録しましょう。

UiPath

アカウント作成の画面が表示されます。Google、Microsoft、LinkedInのアカウントを使用するか、メールアドレスを使用するか選択が可能です。

アカウントを作成して利用規約に同意すると、UiPath Community Cloudにサインイン可能になります。

2 UiPath Studioをダウンロードする

左メニューの「Resource Center」をクリックすると、各種アプリケーションのダウンロードができます。

今回は「Community Edition」のインストールになります。

「Preview」または「Stable」の2種類を選択可能です。

  • Preview : 最新のアップデートが常に適用されますが、安定版ではないため、バグが含まれている可能性もあります。
  • Stable : 安定版になります。最新機能は使用できない可能性がありますが、バグが少ないのが特徴です。

私は「Preview」版を選択しました。

ファイルをダウンロードして実行すると、インストールが開始されます。

3 UiPath Studio をインストールする

サイレントインストールですので、操作は全く必要ありませんでした。

インストール完了後、アクティベーション画面が表示されます。

今回は「Community License」を使用しますので、一番左の「Community License」を選択します。

「UiPath Studio Pro」または「UiPath Studio X Preview」の2種類を選択できます。

  • UiPath Studio Pro : 従来のUiPath Studioです。アクティビティをドラッグドロップしてロボットを作成します。
  • UiPath StudioX : プログラミング知識があまりない人でもロボットを作成しやすい機能です。

今回は「UiPath Studio Pro」を選択します。

アップデートチャンネルを選択します。さきほどダウンロード画面でも説明した「Preview」と「Stable」を選択します。

私は「Preview」を選択しました。

ソース管理サービスを選択します。特に使用する予定はありませんが、一応すべて使えるように、すべてチェックを入れました。

一通り設定が完了すると、以下の画面が表示されます。

4 言語を英語から日本語に変更する

英語ですので、日本語に切り替えます。

左メニューの「Settings」をクリックし、設定画面を表示します。

右側「General」ペインの「Langugage」から「日本語」を選択します。

「言語が変更されました。設定を適用するにはStudioを再起動してください」という内容のメッセージが表示されます。

「Restart」ボタンをクリックします。

再起動すると、日本語で表示されます。

5 メッセージボックスを表示するロボットを作成してみる

右側の「新規プロジェクト」から「プロセス」を選択します。

作成するプロジェクトの設定画面が表示されますので、内容を確認・修正して「作成」ボタンをクリックします。

作成処理が実行されますので、しばらく待ちます。

プロセス開発画面が表示されます。

中央ペインの上部にある「Mainワークフローを開く」をクリックします。

Mainワークフローが表示されます。

左ペインから「アクティビティ」を選択し、上部に表示されている検索ボックスに以下を入力します。

  • message box

左ペインに「メッセージボックス」が表示されますので、中央ペインにドラッグドロップします。

「メッセージボックス」アクティビティの中に、メッセージテキストを入力します。

メッセージは二重引用符「”」で囲む必要があります。今回はサンプルとして以下を入力します。

  • “Hello usefuledge.com !”

6 プロセスを実行する

画面上部のメニューから「ファイルをデバッグ」のメニューを表示し、「実行」をクリックします。

以下のように表示されれば成功です。

7 おわりに

UiPathは個人利用であればずっと無料で利用できます。ウェブスクレイピングなどであれば、面倒なプログラミングなしで構築することができます。

プログラミングは楽しいですが、スピード重視で構築してPDCAのサイクルを回すことも重要です。ぜひ使ってみてください。

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