BlazorServerはデフォルトで http://localhost:5000 と https://localhost:5001 でリッスンしています。
このポート番号を変更する方法について紹介します。
IWebHostBuilder UseUrls を使う
Program.cs では、以下のとおりCreateHostBuilderが記述されています。
public static IHostBuilder CreateHostBuilder(string[] args) =>
Host.CreateDefaultBuilder(args)
.ConfigureWebHostDefaults(webBuilder =>
{
webBuilder.UseStartup<Startup>();
});
webBuilder.UseStartup
のあとに.UseUrls
を使ってURLを指定します。
localhostのURLを1つだけ定義する
以下のように書くと、10111番ポートでhttpリクエストを受け付けます。
public static IHostBuilder CreateHostBuilder(string[] args) =>
Host.CreateDefaultBuilder(args)
.ConfigureWebHostDefaults(webBuilder =>
{
webBuilder.UseStartup<Startup>()
.UseUrls("http://localhost:10111");
});
localhostのURLを2つ以上定義する方法
UseUrls
はString型配列を引数として持つことができますので、以下のように複数のURLを定義することもできます。
このように書くと、http://localhost:10111 と https://localhost:10112 の2つで受け付けることになります。
public static IHostBuilder CreateHostBuilder(string[] args) =>
Host.CreateDefaultBuilder(args)
.ConfigureWebHostDefaults(webBuilder =>
{
webBuilder.UseStartup<Startup>()
.UseUrls(new string[] {"http://localhost:10111", "https://localhost:10112"});
});
外部ネットワークに向けてポートを解放する方法
URLをlocalhostではなくIPアドレスで指定すると、外部ネットワークに向けてポートを解放することもできます。
public static IHostBuilder CreateHostBuilder(string[] args) =>
Host.CreateDefaultBuilder(args)
.ConfigureWebHostDefaults(webBuilder =>
{
webBuilder.UseStartup<Startup>()
.UseUrls(new string[] {"http://192.168.2.112:10111", "https://192.168.2.112:10112"});
});
Blazor のおすすめ本
私もBlazorを用いていくつかウェブアプリを開発しました。フレームワークがとても分かりやすく、簡単にSPAを作れることが楽しいと感じています。
Blazor wasm であればAWS S3のようなウェブホスティングサービスでアプリを公開することもできますし、Blazor Serverアプリであれば簡単に2要素認証を構築できます。
Blazor は現在も開発が進められているフレームワークですので本の情報は少しずつ古くなってしまいますが、全体的・体系的に学ぶには、本はとても有力なツールです。
電子書籍になっていますので、まずは試し読みから始めてはいかがでしょうか。
章 | 内容 |
---|---|
第1章 | Blazorの仕組み |
第2章 | 開発環境 |
第3章 | 最初のBlazorアプリ |
第4章 | コンポーネント |
第5章 | データバインディング |
第6章 | イベント処理 |
第7章 | Razor記法 |
第8章 | フォームと検証 |
第9章 | データベースアクセス |
第10章 | Web APIの活用 |
第11章 | SVGの活用 |
第12章 | JavaScriptとの連携 |
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