製造業の会社に必要なシステムの概要その1

私は自動車部品製造業の社内SEとして働いており、主にERPシステムや周辺システムの要件定義・設計・開発・保守を
行っています。

会社規模としてはあまり大きくはありませんが、本当にたくさんのシステムが稼働しています。

この記事では、どんなシステムが稼働しているのか、簡単に説明してみたいと思います。

1. ERPシステム

まず最初に、ERPシステムが無いと会社は成り立ちません。

ERPとは ”Enterprise Resouces Planning" の略で、ヒト・モノ・カネ・情報など、経営資源すべてを
管理し活用するシステムです。

具体的には、以下のサブシステムから成り立ちます。

  1. 受注データの取込
  2. 受注データから生産計画を立案する
  3. 生産計画を元に部品の調達計画を立案する(いわゆる、MRPです)
  4. 部品調達情報から、取引先向けの注文情報を作成・送信する
  5. 生産計画をMES(製造実行システム)へ連携する
  6. 購入品の受入実績管理を行う
  7. 生産品の生産実績管理を行う
  8. 各種の実績情報から、理論在庫の管理を行う
  9. 棚卸業務を行う
  10. 原価管理を行う
  11. 売上管理を行う
  12. 各種基本マスタの管理を行う

このように、ERPには重要な機能がたくさん詰まっており、すべてが連動して各サブシステムが稼働しています。

2. MES・PLC

MESとは製造実行システムのことで、各生産設備へ生産指示を出したり、生産実績を管理するシステムです。

基本的にはERPで作成された生産指示をMESが受け取り、PLCを介して生産を行います。

主なMES・PLCの機能は以下のとおりです。

  1. ERPから生産指示データを受け取る
  2. 生産指示データを解析し、PLC へ生産指示を転送する
  3. PLC にて生産設備の制御を行う
  4. 生産実績情報を管理する
  5. 各種実績情報をERPへ転送する
  6. 生産に必要な各種帳票などを出力する

MES・PLCは生産現場に近いシステムになります。そのため、主に使用するのは製造部門になります。

3. WEB EDI システム

WEB EDI システムとは、購入品の注文情報や納入予定などの情報を、取引先とやりとりするシステムです。

主に以下の機能があります。

  1. ERPで作成した注文情報を掲載する
  2. 注文情報をもとに、取引先が納入実績情報を登録する
  3. 注文・納品に関する付帯情報を掲載する
  4. 受入が確認されたら、受入実績情報を登録する

WEB EDI システムは取引先との情報交換に使用されるシステムですので、WEBという言葉がつくように
ウェブアプリで構築されていることが多いです。

また、注文・納品に関する付帯情報とは様々で、物流・納入・図面など、生産から納入に関する様々な
情報が掲載されます。

4. CMS システム

CMSとはコンテンツマネジメントシステムのことで、社内の各種情報を公開するためのシステムです。

具体的には

  1. 図面・規格など、生産に関する情報
  2. 受注オーダー・出荷実績・生産実績など、企業活動の詳細データ

などがあります。図面などは画像データになりますのでウェブアプリのようなシステムから検索・ダウンロード
する仕組みになりますが、受注オーダーなどの詳細データは、データベースシステムを参照する仕組みも
考えられます。データベースを参照してCSV等に変換したり、Accessに取り込んでデータ分析を行うような
業務に利用されます。

他にも、図面・設計構成管理システムや、クレーム管理システム、ワークフローシステムなど様々なシステムが
稼働していますが、続きは次回の記事で説明したいと思います。

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